新燃岳の噴煙を見て

新燃岳では、今も火山性の地震は続いているということですが、噴火は最近だんだんとおさまってきたことがあります。噴火の映像をみるとものすごいパワーを感じてしまうということですが、よくみると雷がすさまじく光っているということがありますよね。そしてうす暗い噴火の奥の方で、マグマの溜ったものが垂直に噴き上げていることが感じられてとても不気味にも思えてしまうということです。

上空へと噴き上がると、噴石や砂やいろいろなものが落ちてくるのが確認できます。2500mの高さだということで、霧島の噴火が鹿屋市の方へも確認できたことがありますよ。もちろん自分でも噴火の雲を見てしまったわけなんですが、それはなんとも地下から噴き上がってくる噴煙が、キラキラと輝く物質を含んで今まで地表にもでてきたことのないもの、いいようのない「太古」のマグマというそんな感触でしたよ。

それで、新燃岳の噴火では十数キロ離れたところにもがれきが落下するということで、噴石は軽石や溶岩などの破片などということで、こぶし大のものが多いということです。噴煙高度2000mでは10キロ離れたところまで到着するのは、約13分ということで計算ができるということがあります。

軽石が飛んでくる程度のものではそれほど大きな被害にもならないようなんですが、享保年間(1716年~1717年)のような大きな噴火の場合であると周囲約14㎞以内の山林や神社などが焼失したという記録も残っているほどです。そういうことで周辺でも風下の位置にある地域では、噴火のときには外へと出ないことが必要だといいます。それは、こぶし大の噴石では屋根を突き破って落ちてくることがないからです。そして噴火の情報を早く知るということも大切ですよね。

また、火山灰などの問題もあるということです。火山灰をよくみるとガラスの破片のように角ばっているということがあるようです。それで、人体にも影響を及ぼしてしまうということですね。火山ガス成分が付着していて、鉄などを錆びつかせてしまうということがあります。今度の噴火での火山灰では細粒なものを含んでいるということから、いったん積もってもまた風や車などで舞い上がってしまうということが多かったみたいです。

しかし、雨が降ると火山灰は泥流や土石流を引き起こす原因にもなるということです。享保年間の火山灰では伊豆諸島の八丈島の方まで確認されてことがあるようですね。コンタクトレンズをしている人も目に入って痛いし、ビニールハウスなどは重みで倒壊の危険もあるということで、まことに厄介な火山灰だということです。